2017/03/23 18:45
部屋の片付けをせねばと部屋に入る。
棚にある「21g」という映画のDVDに目が留まる。片付けを一時中断し、観賞する。
内容はというと、思春期に見ていたら人格形成に影響を及ぼすであろうほど暗い。最後にほんのちょっとだけ希望を持たしてるので少しだけ心が和む。これを買おうと思った時の自分が心配になった。
映画の中でベニチオデルトロ扮するジャックが言う。
「神は俺を裏切った」
人は仕事がしんどかったりやりたくなかったり給料に納得がいかない等、今キツイ!と感じた時に出家しようと思うほどに救いを求める。そもそもキリスト教の元になったユダヤ教もユダヤ人の逃走と放浪の旅を支える為にできた。
なんらかの宗教を熱心に信仰されている方に対して思うことも引っかかることも何もない。信仰とは信じることがすでに救いなんやろうと思うし。それがたとえオウム信者であっても、信仰心自体は悪いとは思わない。
けどねぇ、アンタ。神様は人を救ったりしません。
ユダヤ人がどれだけ必死のパッチで祈っても助けにはこなかったし、磔にされたキリストが石をほってくる人達の為に「彼らを許してあげてください」と嘆願するほどええ奴でも見殺し。ペラギウスが「神は人を善として造ったんやから清く正しく生きれば救われる」とその通りに生きても、「そんなん無理!我慢できんし!」とミもフタもないことを言ったアウグスティヌスの方がキリスト教最大の教父と呼ばれる始末。
他にも山ほどこんなことはあるが、救われた話は聞いたことない。もちろん、だから宗教があかんとか意味がないと言うつもりもない。しかし、坊主が肉食って酒を飲むご時世に、果たして信仰とは、救いとはと考えると、やはり起つしかあるまいか。
既存の神も仏も信じられんという人は、唯一神オーグラーヤーダーを崇めなさい。そしてオーグラーヤーダー教に入り、お布施しなさい。必ず救われマス。ナーブラー。