2017/04/17 12:45


ここ最近コウンの出がすこぶる良い。

のっけからスイマセン。

元々便秘や下痢といったものとは無縁な方だが、いつもなら終わるタイミングの所でもまだまだ出る。何でやろなと考えると一月ほど飲み続けているアールワンのおかげぐらいしか思いつかん。

健康食品も侮れんなーと思いながら眼下のコウンを眺める。そしてまだハタチかそこらの時、バイト中に起こった事件を思い出す。


当時僕はレンタルビデオ屋でバイトをしていた。まだDVDではなくVHSの時代。そのバイト先はけっこう大きな店で、ビデオとCDレンタルのフロアがあり、そこから五段ほど階段を上がるとアダルトのフロアになっていた。アダルトのフロアはレジと返却されたビデオを棚に返しに行く業務を一人でやっていた。

その日僕はアダルトの担当で、いつものように返却のビデオがカゴ一杯に溜まったタイミングで棚に戻しに行こうと手に持てるだけ持ってアダルトコーナーに入って行った。いつもと何ら変わらない風景。ふと床に落ちているゴミが目に留まる。

何やこれとゴミを拾おうと手を伸ばした瞬間、フォーカスがバッチリ合う。

コウン!!!しかも見事な一本グソ!!!

あまりの出来事に足が震えた。今から考えればまだハタチやそこらのガキには荷が重い事件である。

いったい誰が!?何のタメに!?出している瞬間を発見されるリスクを覚悟の嫌がらせか!?場所を考えるとプレイの可能性も…。いや、そんな事を考えている暇は無い!とにかくこのブツをなんとかせねば!しかし今の自分ではとてもじゃないがタチウチできる相手ではない。

そして助っ人を求めてレンタルフロアに走る。社員を見つけ、報告、連絡、相談。

「イケマツさん!!アダルトコーナーにコウンが落ちてマス!!」

渾身の報告に社員のイケマツ氏はこう返す。

「はぁ?」

この手の事件は初動が肝心である。にも関わらずこの反応。アンタ平和ボケしちまったんじゃねえのか!とにかく来て下さい!と氏を引き連れ現場へ戻る。

誰かが踏んでいた…。そしてなすり付けていた…。初動捜査が遅れたために二次被害が…いや、今は言うまいと、イケマツ氏と共に処理を始めた。途中、氏が発した心からの言葉は「気持ちは分かるけどやめてほしかったな…」

それが犯人への言葉なのかなすり付けて行った被害者への言葉なのかは分からなかったがそうですねと返しておいた。

そのビデオ屋では数々の事件があり、なかなか楽しい場所だったがグループ全店で十億の負債を抱えて今はもうない。またいつか他の事件についても書く機会があれば書いてみようと思う。