先に断っておくが、僕は元来楽しいことが好きである。モメ事は嫌いだし、飲みに行っても楽しい話しかしたくない。本当に朗らかに生きたい人間である。

しかしながらアホが多すぎる。何でそんな事言うかねって事を平気で言われるとその人のタメにも諭しておかねばと思い、ブログのネタになるなと思う。いや、ここに書くなと思う人もいるかもしれないが、山に入って木の根元に穴掘ってそこに叫んでも、旅人がその木で笛作って吹いたら僕の叫びが笛から鳴るので結局皆さんの知るところになるので結果は一緒。

数年前からとあるバンドにベーシストとして参加している。ライブの本数もそんなに多くないので、ヘルプでベースを弾いていると思っている人もいるかもしれない。先日そのバンドのライブがあった。ライブが終わってあーだこーだ話をしていると、普段ほとんど話をした事のない兄ちゃんが

｢今日はベース弾くだけやったから楽やったんじゃないですか？｣

と話しかけてきた。

僕は自分で曲を作って歌っているバンドもやっていて、ソッチではギター弾きながら歌っている。しかもまあまあ声張って歌うから終わった後はヘロヘロになったりする。おそらくそれと比べてそう言ったのであろう。が、しかし、ベース弾いてる方のバンドのドラムは僕が知る限り、日本でも有数のドライブ感で攻めるドラマー。グルーブなんか糞食らえ。ドライブすること山の如し。そんなヤンキー丸出しレッツダチ公の女性である。

そんなドラムとタッグを組まされ、リズム隊と一括りにされる恐怖。そのドライブ感を殺すことになればベース失格。曲を作ろうが作るまいが、バンド結成から参加しようが途中から入ろうが、責任も覚悟も気合も変わりはない。

その言葉に耳を疑い、コイツは今日のライブの何を見てそう思ったんやろうと思いながら、

｢ラクなライブなんかあるわけないやろ。思い出作りにバンドやっとんちゃうんじゃ。死ね｣

と優しく正しておいた。僕だからよかったが、相手によってはマジでシバかれる発言であるからして、人助けができて何よりである。

ちなみに僕が使っているベースは聖飢魔Ⅱのベースが使っていたモノらしい。同じモデルとかじゃなくて、本人からもらったモノをさらに僕がもらった。その事に何の価値も見い出せないが、見た目はすこぶるカッコいい。