2018/04/10 12:20
林直人という人の事を知ったのはほんの数年前だった。
もちろんINUは昔に聴いてたし、アウシュビッツというバンドも聴いた事はなくても知ってはいた。しかし、林直人という個人の事は全く知らなかった。
林氏の事を知り、興味を持つキッカケになったのはサイケ奉行だった。爆笑歌詞をもの凄い演奏に乗せる津山篤スタイルのライブを毎回繰り広げていたが、ある日とても沁みる曲をやっていた。そしてライブ後に津山さんが「林死んだからもう俺の曲や」と言ってるのを聞いて、関西アンダーグラウンドの生き字引みたいな人に誰の曲かと訊ねてみた。
「アウシュビッツっていうバンドのフレイムって曲やで」
その日帰ってからアマゾンで注文。それから何回も聴いた。こんないい曲を知らなかったのが、ライブを見ることができないのが悔しかった。
それから数年が経ち、ししょうバンドの物販でハードスタッフという雑誌を売っていた。

発売は10年前。追悼総力特集<林直人の夢の丘>という目次を見てすぐに購入。
わずかに伝え聞くのみだった林氏の人となりが分かる記事や、インタビューも載っていた。
話をすることもライブを観ることも新曲を聴くことももう叶わないが、フレイムは一生聴き続けていく宝物になった。
